大学祭活動

野生動物学研究室では毎年大学祭に学術展示をおこなっています。

H21年度の場合はロードキル(野生動物の交通事故犠牲者のこと)とリンク(生き物のつながり)について展示しました。
ロードキルでは400もの犠牲者の頭骨を並べ、たいへん迫力のある展示をしました。
この展示では来訪者が林の中を歩くイメージのもてる空間を作り、そこを抜けると目の前に大きなトラックがあり、
その先に多数の頭骨が並んでいるという配置にしました。
なかなか好評で新聞にもとりあげられました。

いっぽう、リンクでは花を訪問して蜜を吸う昆虫が授粉という重要な役割を果たしていること、
またタヌキが果実を食べ、種子を散布していること、さらにフクロウはネズミに支えられて生きていることをテーマにし、
それぞれ標本を展示しました。
とくにフクロウの骨格標本と昆虫箱に並べたネズミの骨の標本は好評でした。
 
ロードキルを担当した班を「チームぽんぽこ」、リンクはそのまま「チーム・リンク」として準備をしました。
こうした活動は東大出版会の「UP」に公表しました。

今年度も3年生を中心に、研究室以外の1,2年生も参加して準備をしています。
関心のある人は他学部も含めて参加を歓迎します。

  
写真左 ロードキル犠牲個体の頭骨標本を並べる
写真右 訪花昆虫やタヌキの糞出現種子などの展示を見る来訪者

高槻成紀

inserted by FC2 system